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■ 窒素酔い

窒素自体は大気圧下では人体になんら影響はもたらしませんが、潜水時高圧空気を呼吸すると、高窒素分圧により様々な障害をもたらします。(減圧症を含む)窒素酔いとは水中にて気持ちが妙に高まったり、一つの事に没頭してしまったりし、人の言うことを聞かず、お酒に酔ったような状態になります。

◆ 原因
高分圧窒素を呼吸することで起こる中毒症状で神経組織に作用し麻酔効果の様な症状を起こす。個人差はありますが、通常30m以上の水深で発症し始め、深くなるにつれ症状はひどくなります。60mほどまで潜降すると大概の人がこの症状を引き起こします。疲労、不安感、経験不足からなる確率が高いと言われています。

>◆ 症状
精神能力が侵され、大雑把な行動をしたり、自信過剰な行動を取ったり、一つの事に執着したりして思考能力が低下し、他人の助言も聞かなくなり非常に危険な状態になります。

◆ 応急手当
浮上し深度を浅くすると症状はなくなります。本人が状況を分からなくなっている場合は、バディーが浅い場所へ誘導してやらなければなりません。

◆ 予防法
スポーツダイビングはできるだけ30mを超えての潜降を行わないようにし、30m近くまで潜降する際は、慎重に行う。経験を積み、不安感をなくすトレーニングをし、よい機材を使い意思や集中力を高め、冷静さを保ち潜水する訓練が効果的です。

尚、職業ダイバーは、ヘリウム、窒素、酸素の三種混合ガス(トライミックス)を使用して、かなりの深度で窒素酔いを防ぎながら作業をしています。


■ 酸素中毒 (Hyperoxia)

ダイビング中に、酸素によって引き起こされる潜水障害もあります。

◆ 原因
高分圧の酸素を呼吸することにより起こる中毒症状です。水深60m頃から症状が出始め、90m以上では手遅れになりますが通常の潜水では発症することはまずないでしょう。 ですが純酸素呼吸時は、酸素分圧が0.16MPa以上になる6m以上の深度で起こります。激しい作業、不安感、二酸化炭素中毒にかかっているときに発症しやすいでしょう。

◆ 症状
目の周り、顔、唇、がぴくぴくしたり口の渇き、発熱を起こす。そのうち吐き気、嘔吐し視野が狭くなり目まい、耳鳴り、顔面蒼白になり呼吸困難になります。不安感が増し最後にはてんかん症状を起こし意識を喪失します。

◆ 応急手当
酸素分圧を低くし、浮上により症状は消えます。

◆ 予防法
純酸素では潜水せず、空気ガスを使用します。30mより浅い潜水を心がけましょう。

■ 二酸化炭素中毒 (炭酸ガス中毒 Hypercapnia)

人は、酸素を吸い二酸化炭素を吐くことによりエネルギーを発生しています。体内にある二酸化炭素によっても中毒を起こすことがあります。

◆ 原因
3つの原因があります。

@ 換気障害、不良にる排出障害
A 過激な運動、ストレス状態による体内二酸化炭素量の増加
B 呼吸用ガスの汚染により二酸化炭素分圧が高い時

ダイバーにとって一番大きな原因は@の障害であり、小さく、早く短い、不安定なリズムでの呼吸が原因になり、初心者によく見られるので注意してください。また、レギュレターの整備不良や、深く潜降した場合にも呼吸のの抵抗が増え二酸化炭素の排出による障害がでます。二酸化炭素濃度が増えると脳の命令により呼吸を多くするようになるので、悪循環となります。

◆ 症状
呼吸回数の増加、頭痛、目まい、吐き気、脱力感、呼吸困難があり血圧、・心拍の増大、異常発汗が起こり意識喪失します。通常のダイビングでは起こりません。

◆ 応急手当
深呼吸をし、有資格者による酸素吸入が効果的です。

◆ 予防法
30mを超えての潜水をできるだけしない、無駄な動きをせず、呼吸も一定にするよう心がけましょう。また、機材の手入れも重要です。


■ 一酸化炭素中毒 (Carbon Monoxide Poisoning)

◆ 原因
一酸化炭素を吸入することによる中毒症状。一酸化炭素はヘモグロビンと結合する力が酸素よりも強い(200倍)ため、血液の酸素が不足することに起因する。(無酸素症Anoxia)家庭用燃料の不完全燃焼(→ 炎)のほか、鉱山労働時、自動車や工場の排ガス吸入時などにもおこる。軽症の場合は通風をはかればよいが、重症の場合は、意識をうしない、死にいたることもあるから医師の診察が必要です。

ダイバーの場合は、空気をタンクに充填するときにコンプレッサーの空気取り入れ口が道路わきにあるようなところで充填してしまうと、一酸化炭素に汚染された空気を水中で吸うことになり中毒症状を起こします。

◆ 症状
最初は頭痛、吐き気、目まい、息切れを起こし、落ち着きがなくなり判断力が低下し、意識不明に陥ります。潜水時の高圧下では、高分圧の酸素によりあまり症状は出ませんが、浮上後に発生するケースが多いようです。酸素欠乏症と似ていますが、一酸化炭素中毒は爪、唇が鮮紅色(せんこうしょく)になります。

◆ 応急手当
安静にし、新鮮な空気を呼吸させます。有資格者による酸素吸入が効果的です。必要に応じて、人工呼吸や、心肺蘇生法(CPR)をおこないますが、ヘモグロビンと一酸化炭素が結合してしまってからでは、効果が出ない場合があります。治療後の再発に気をつけてください。

◆ 予防法
タンクのバルブを緩め色、匂いを確かめ装着してから少し吸ってみます。一酸化炭素には実際匂いはありませんが、他のものが焦げた匂いや油の匂いを出していることがありますので、調べてみます。

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