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■ おぼれる 溺水

呼吸器系に水などの液体がはいったため窒息すること。

◆ 原因
泳力不足やパニックより水を肺に吸い込み窒息状態になります。ダイビング中はレギュレターの故障や、魚網などに絡まったりして溺れる場合もあります。

◆ 症状
低酸素症を引き起こし。胸部の痛み、目まい、チアノーゼがあり息切れ咳き込むなどの症状が出ます。さらに症状が重い場合は意識の喪失、最悪死亡に至ることもあります。

◆ 応急手当
酸素吸入が効果的。心肺停止の場合は人工呼吸や心臓マッサージなどの心肺蘇生法(CPR)を行います。その間に救急治療の連絡をする。

◆ 予防法
泳法、ダイビングの経験を積む、訓練や解説書などによる座学も効果的です。

 


■ スクイーズ Squeeze 圧外症

体内にある空洞の内圧と外圧に差が生じた場合、ある圧力限界を超えたときに起こる潜水障害のこと。 潜降していくと比較的浅い深度で起こりやすく(1m〜10m 人により違う)潜降時はスクイーズ、浮上時はブロックといいます。

◇ 耳の場合 ◇


【中耳圧外症 】

◆ 原因
耳抜きができない場合に起こります。鼓膜内(中耳)の空気の圧力と外圧に差がある場合鼓膜が押される時に起こり痛みを伴います。飲酒、疲労、風邪、アレルギーも原因のひとつです。耳抜きのしすぎでなる場合もあります。

◆ 症状
鼓膜のはれ、出血や目まいを起こし重い症状では鼓膜が破れ水が内耳まで入り左右の耳の温度差により目まいや、方向感覚がなくなり吐き気を感じます。中耳に入った水が温まると目まいの症状は消えますが、痛みはおさまりません。風邪の症状があるときに無理にダイビングを行ったとき中耳腔から空気が抜けず浮上時に唾液に血が混ざったり、鼻血が出たりします。これらのことをリバーズロック(浮き耳)という。

◆ 応急手当
安静にし早急に耳鼻咽喉科で治療をうける。

◆ 予防法
とにかく耳抜きを上手にできるように練習しましょう。慣れると簡単にできるようになりますが、どうしてもできない場合は耳鼻咽喉科にて診断してもらうと良いでしょう。ダイビング時には人により異なりますが3mまでに必ず一回それから12〜15mくらいまでは何度も抜いてください。抜けないときは1m程浮上し再度行いそれでもだめな場合は抜けない方を上に向けて行うと抜ける場合があります。それでもだめな場合には、無理をせずインストラクターもしくはバディーに告げダイビングを中止した方が良いでしょう。症状が重い場合には、なかなか完治しないのでしばらくの間ダイビングができなくなります。絶対に無理はしないように!

【外耳圧外症】

◆ 原因
ダイビングのときに耳栓をしたり、フードをかぶったりした場合、また耳垢などにより鼓膜の外側に空間ができてしまうと発症します。

◆ 症状
出血したり、鼓膜が破れたりする。

◆ 応急手当
早急に耳鼻咽喉科にて手当てを受ける。

◆ 予防法
ダイビング時には絶対に耳栓はしないようにする。フードの場合耳抜きができない時は耳穴を開けます。耳垢の手入れを必ずしましょう。

■ バルサルバ法 (耳抜き) ■
日本人は耳菅が細く曲がっている人が多いため、耳が抜けにくい。鼻をつまんでゆっくりと噛む動作をしたり軽く息を軽く鼻から抜く(実際は鼻をつまんでいるので空気鼻からは抜けません、耳から抜ければOKです。)感じでも抜けたりします。

◇ 鼻の場合 ◇

【副鼻腔(サイナス)】
頭蓋骨は重量を軽くするために顔面側にいくつかの空洞があります。前頭洞、篩(し)骨洞、上顎洞、蝶形骨洞、これら4つの空洞はそれぞれつながっており鼻腔にもつながっています。

◆ 原因
鼻腔(4つの空洞)のつながっているところのいずれかが炎症等により塞がりこのことから、外部との圧力差が生じたために起こります。

◆ 症状
ダイビング中潜降、浮上時に前頭部、上顎部、眉の間が非常に痛くなります。(涙が出てくる)。鼻血や血の混じった鼻水が出たり、頭蓋骨で音がする場合もあります。

◆ 応急手当
早急に耳鼻咽喉科にて手当てを受ける。

◆ 予防法
潜降、浮上はゆっくりと行い、必ず耳抜きをし、風邪をひいているとき調子が悪いときは迷わず中止する事。

◇ 肺の場合 ◇

◆ 原因
初心者、未経験者では無理なことですが、水深30m以上のスキンダイビング時に起こる可能性があります。大人が肺にいっぱい空気を吸い込み(5〜6リットル)吐いてもすべて吐ききることはできません。肺の中にいくらかの空気は残ります。(残気量1.4〜1.6リットル)この吐ききった状態で潜降を続けると肺の形が維持できなくなり肺が損傷を受けます。水深20m位でも起こりますので注意が必要です。

◆ 症状
胸膜腔(肺は肺胸膜でおおわれ、この膜がひろがって胸腔の内側をおおう壁側胸膜となり、肺を胸腔の壁に固定している。)への空気漏れ、出血がおこり血痰を吐き胸に痛みがあり呼吸困難を起こし死に至ります。

◆ 応急手当
早急に再圧治療の行える医療施設に運ぶか、呼吸停止している場合は人工呼吸を施します。どちらにしても専門の医療が必要なためDAN JAPAN等に問い合わす事が重要でしょう。

◆ 予防法
スキンダイビング時は息をいっぱいに吸い込んで潜降し途中で息を吐かないよう心がけましょう。30m以上のスキンダイビングはやめましょう。(訓練次第で可能な方もいます。)

◇ 胃、腸の場合 ◇

◆ 原因
ダイビング前に食事などした場合、ダイビング中に食べたものが消化され腸の中にガスが溜まる場合があります。また胃の中に空気を飲み込んでいた場合も同じ事で、浮上時の際これらのガスや空気が膨張して起こります。

◆ 症状
浮上時に腹部が痛くなります。

◆ 応急手当
ガス、空気を排出します。

◆ 予防法
炭酸飲料や、すぐに消化されガスになりやすい食物(さつまいも等)の飲食は控えます。

◇ 歯の場合 ◇

◆ 原因
虫歯治療跡が古くなっていた場合に潜降すると歯と治療材との間に内、外圧が生じ起こることがある。

◆ 症状
歯ぐきが痛み、腫れてきます。

◆ 応急手当
浮上すれば痛みは緩和されますが、再度起こる可能性がありますので歯科医にて再治療を受ける。

◆ 予防法
ダイビングを始めようと思っている方は歯だけには限りませんが再度治療部の完治を確認することをお勧めします。

◇ マスク(水中メガネ)の場合 ◇

◆ 原因
深く潜降していくに従ってマスクが水圧によって顔面に押し付けられます。

◆ 症状
圧迫感を受け顔面にマスクの跡がついたり目が充血し眼球が吸いだされそうになります。

◆ 予防法
マスクブロー(潜降中にマスクの圧迫感を感じたら肺にある空気を鼻から出しマスク内の圧平衡を保つ行為)をする。 これによりマスク内が曇ってきたり、マスクが顔面の上のほうにずれたりします。(マスククリアが必要)また、潜降前にマスクのベルトを少し緩めてみると若干の効果はあるかもしれません。

◇ スーツ・ブーツの場合 ◇

◆ 原因
ドライスーツ使用時潜降する時にスーツ内に空気を入れないと、内外圧の不均衡がおこりスーツの表面がねじれたり、ひだ状になり身をつねられた様な状態になります。

◆ 症状
締め付け感ののち皮膚が赤くなり、皮下出血を起こし、ひどくなると胸の圧迫による骨折や窒息が起こります。

◆ 予防法
スーツ内に空気を入れ、内外圧の均衡をとります。ドライスーツは初めての方は扱いにくいので空気の注入、排出の技術の講習を受け実地訓練をしましょう。「急速浮上(吹き上げ)の防止。急速に浮上してしまうと減圧症を発症しますのでちゅういがひつようです。」

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