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◆ 原因
ダイバーが潜水しているときに呼吸する空気は高圧で圧縮されています。この空気を一定の深度と時間を越えて呼吸した場合(無限圧潜水限界時間)体内に溶解している窒素ガスが急激に浮上することにより過飽和(最大限度まで満たされた状態を超えること)状態になり、気泡化した窒素が組織を圧迫したり、血管の閉塞を引き起こしたりして、様々な障害をもたらします。
◆ 症状
初期症状として、皮膚が痛がゆくなたっり、まだらの斑点、汗疹のようなものが見られます。四肢の関節痛や腕、足の筋肉痛、別に疲労感や脱力感が出ることがあります。そして目まい、吐き気、耳鳴り、頭痛、視力の低下、呼吸困難と進みさらに症状が重くなると足の裏、下半身の麻痺、尿閉、尿失禁、言語、意識障害を起こし死亡に至ることがあります。
最初は痛みを感じますが、徐々に痛みが薄れてきますがこれは良くなっているのではなく、症状が悪化している事と思わねばならないでしょう。脊髄の減圧症にかかり、知覚麻痺を起こしている場合は、身体の中心から筆、氷等にて足、手などからだの末梢まで刺激し知覚の消失点を調べます。主に足の末梢から起こるとされています。尚減圧症は浮上後、2時間以内に起こるとされています。(95%以上が)
◆ 応急手当
治療法は、ほとんど決まっていますが、医師の診察を受け、早急に再圧治療を行います。初期の治療に失敗すると重症化しますので慎重に行うことが求められます。有資格者による酸素吸入も効果的ですが、DAN JAPANの判断を聞くことも必要になるでしょう。
◆ 予防法
まず、第一に無限圧潜水時間を必ず守ります。万が一時間を越えてしまった場合はダイビングテーブル、ダイビングコンピュータに従い正確な減圧停止を行う。問題は無限圧停止時間内であっても、個人差により減圧症は約1%程は発症することがわかっています。常に水深5m位にて十分時間をすごし(安全停止)た後ゆっくり浮上することにより事故を防げます。
また一度のダイビングで極端な水深の上下を繰り返したり、ダイビング終了間際に深いところに潜水したり、連続潜水(2〜3本)において最初より後のほうで深く潜水した場合、発症の確立が高くなります。さらに浮上後航空機や峠越え等一気圧より低い圧力のところへ移動すると発症することが分かっていますので、十分注意しましょう。
ダイビング以前の問題ですが、ダイビング時の健康状態の悪化(疲労等)、前日の飲酒等にによる脱水症状でも発症を促進させますので注意しましょう。
◆ 最圧治療
最圧治療とは、5気圧までかけることのできる気密室設備(人一人がやっと入れるタンク、ポータブルチャンバー、ポータブルロック)に入ります。
職業ダイバーの場合はかなりの深度での作業が要求されますが、高気圧作業安全衛生規則にて再圧室の設置が義務づけられており船上にて治療を行うことも可能ですが、スポーツダイバーの場合は、ほとんど近くにそのような設備がありません。(ショップの中には自前のポータブルチャンバーを備えているところもある。)
そこで、ダイバー、ショップの人間ともども最寄の再圧施設の所在地の確認、及び搬送方法を知っておかなければなりません。ほとんどのダイビングスポットが人里はなれたところにあり、再圧治療施設まで遠いところが多いため応急処置として、DAN JAPANの会員であればホットラインにてアドバイスを専門の医師に聞くことができます。
これらの治療は医療行為である為医師にしか施術は行えません。しかし、緊急時医師以外のものがタンクの操作を行う場合がありますが、やみくもに再圧をすればかえって症状悪化につながる場合がある為、一刻も早く病院へ搬送する事が望ましいでしょう。 |